低用量ピルの種類とは?世代ごとの特徴や目的別の選び方について解説

低用量ピルの種類とは?世代ごとの特徴や目的別の選び方について解説

「低用量ピルの種類が多すぎて選べない」

「低用量ピルを飲みたいけれど、種類が多くてわからない」

結論、低用量ピルは避妊や生理痛の緩和など、ご自身の目的に合わせて選ぶことが大切です。

例えば、重い生理痛を改善したい場合は第1世代や第4世代、ニキビなどの肌荒れを治したい場合は第3世代といったように、目的によって適した薬品は異なります。

この記事では、低用量ピルの種類を世代ごとの特徴や保険適用と自費診療の違いなどから解説します。

ご自身の体質や悩みにぴったりのピルを見つけて、毎日の生活をより快適に過ごすための参考にしてください。

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目次

低用量ピルの世代による種類と違いについて解説

低用量ピルの世代ごとの特徴の比較画像

低用量ピルは開発された時期や配合されている黄体ホルモンの種類によって、大きく4つの世代に分類されます。

世代ごとの主な特徴
  • 第1世代:生理痛の緩和や経血量の減少が期待される
  • 第2世代:不正出血が起きにくく、生理周期を整える
  • 第3世代:ニキビ改善に用いられる
  • 第4世代:副作用が出にくく、体への負担が少ない

それぞれの世代ごとに期待される作用や副作用の出方には違いがあります。

例えば、ニキビの改善に強いタイプもあれば、むくみが出にくいよう改良された新しいタイプも存在します。

ご自身の体質や解決したい悩みに合わせて、選ぶことが大切だと言えるでしょう。

以下では、第1世代から第4世代までの詳細な特徴と代表的な薬品名について順に解説します。

第1世代は出血量の減少や生理痛の緩和が期待される

第1世代のピルは、経血量の減少や生理痛の緩和が期待される種類です。

第1世代ピルの特徴
  • 経血量を減らし、重い生理痛を和らげる作用がある
  • 黄体ホルモン「ノルエチステロン」を配合
  • 代表的な医薬品名:ルナベル、フリウェル

ノルエチステロンという黄体ホルモンが使われており、子宮内膜が厚くなるのを抑える働きがあるとされています。

そのため、生理のたびに鎮痛剤を使うことが多い方や、経血量が多く貧血が気になる方に検討されることがあります。

代表的な医薬品名としてルナベルフリウェルがあり、これらは保険適用で処方されるケースが多くなっています。

月経困難症の治療薬として広く使われているため、毎月の生理が重くて日常生活に支障が出ている方におすすめです。

月経困難症とは、月経痛(腹痛、腰痛等)が強く、日常生活に支障をきたすもの。 子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因の場合もあります。
引用:厚生労働省|月経について

ただし、飲み始めの時期には少量の不正出血がみられることがある点には注意が必要です。

生理痛の重さに悩んでいる方は、まずは第1世代のピルについて医師に相談してみましょう。

第2世代は不正出血が起こりにくく安定した周期を作る

第2世代のピルは、服用中の不正出血が起こりにくいとされ、生理周期を整えやすいのが特徴です。

第2世代ピルの特徴
  • 不正出血が起こりにくく、生理周期を整えやすい
  • 黄体ホルモン「レボノルゲストレル」を配合
  • 代表的な医薬品名:トリキュラー、ラベルフィーユ

レボノルゲストレルという黄体ホルモンを配合しており、子宮内膜を安定させる働きが続きやすいとされています。

そのため、旅行や大切なイベントに合わせて生理日を調整したい場合などに検討されることがあります。

代表的な医薬品名としてトリキュラーラベルフィーユがあり、これらは避妊目的の自費診療で処方されるのが一般的です。

また、1シートの中でホルモン量が3段階に変化する3相性というタイプが多く、自然なホルモンバランスに近い状態を保てます。

ただし、自費診療となるためクリニックによって処方費用が異なる点には留意してください。

予測できない出血のトラブルを避けたい場合は、第2世代のピルを検討してみてください。

第3世代は男性ホルモン作用が少なくニキビ改善に用いられる

第3世代のピルは、避妊を目的としながら、肌荒れやニキビの悩みが気になる方に検討されることがある種類です。

第3世代ピルの特徴
  • 男性ホルモンの働きを抑えて肌荒れやニキビの改善に用いられる
  • 黄体ホルモン「デソゲストレル」を配合
  • 代表的な医薬品名:マーベロン、ファボワール

デソゲストレルという黄体ホルモンを使用しており、男性ホルモンの働きに影響しにくい特徴があるとされています。

実際に、生理前になると必ず顎まわりに大きなニキビができてしまうといった肌トラブルの予防に役立ちます。

マーベロンファボワールといった医薬品名で処方され、副作用による体重増加が起こりにくい点も大きなメリットと言えるでしょう。

ニキビ治療専用の薬ではないため、変化の感じ方には個人差があります。

ホルモン量が一定の1相性ピルが主流であり、飲む順番を間違えても影響が出にくい点も服用しやすいです。

毎月の肌荒れや気分の落ち込みにストレスを感じている方は、第3世代のピルを利用してみてください。

第4世代は超低用量ピルと呼ばれ副作用が気になる方に検討される

第4世代のピルは、卵胞ホルモンの配合量が極めて少なく、吐き気などの副作用が出にくいのが最大の特徴です。

ドロスピレノンという新しい黄体ホルモンが使われており、体内の水分が溜まるのを防ぐ働きを持っています。

第4世代ピルの特徴
  • 卵胞ホルモン量が少なく、吐き気やむくみなどが出にくい
  • 黄体ホルモン「ドロスピレノン」を配合
  • 代表的な医薬品名:ヤーズ、ヤーズフレックス

そのため、ピルの飲み始めに起こりやすいむくみや頭痛が心配な方でも、選択肢の一つとして検討されることがあります。

ヤーズヤーズフレックスといった医薬品名で知られており、重いPMSや子宮内膜症の治療として保険適用で処方されます。

ヤーズフレックスは最長120日間連続して服用できるため、生理の回数自体を減らしたい方にとって検討されます。

過去に別のピルを飲んで体調の変化があった方は、第4世代のピルが合うかどうかも含めて医師に相談してみましょう。

体への負担が気になる方でも続けられる可能性があるため、まずは医師に相談してください。

1相性ピルと3相性ピルの種類と違いはホルモン配合量によるもの

低用量ピルは1シートに含まれるホルモンの配合パターンによって、大きく2つの種類に分けられます。

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種類ホルモン配合量主な特徴
1相性ピルすべての実薬で一定飲む順番を間違えても影響が出にくい
3相性ピル3段階に変化する自然なホルモン変化に近く不正出血が少ない

毎日同じ量のホルモンを取り入れるタイプと、生理周期に合わせてホルモン量が段階的に変化するタイプが存在します。

初めてピルを飲む方と過去に別のピルで出血などのトラブルを経験した方では、検討するピルの種類が異なります。

それぞれの仕組みを理解して自身のライフスタイルや体質に合わせて選ぶことで、より快適に服用を続けられると言えるでしょう。

以下では、それぞれの種類が持つ具体的な特徴や違いについて詳しく解説します。

1相性ピルはホルモン量が一定で飲み間違いのリスクが低い

1相性ピルは、1シートに入っている実薬のホルモン配合量がすべて同じに作られています。

実薬とは有効成分が含まれた錠剤のことで、これを毎日飲むことで避妊や生理痛緩和の働きを期待できます。

含有ホルモン量が低用量化され、なおかつ避妊効果が十分であるように調整されている
引用:日本産科婦人科学会|低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン

どの錠剤を飲んでも体に取り込まれるホルモン量が一定であるため、順番を間違えても影響が出にくいのが大きな特徴です。

例えば、忙しい朝に慌てて別の曜日の錠剤を飲んでしまっても、成分は同じなので焦る必要はありません。

そのため、初めてピルを服用する方や、毎日決まった順番で飲む自信がない方におすすめです。

飲む順番を間違えても避妊や生理痛緩和の働きに大きく影響しにくいとされるため、初めての方でも管理しやすい種類だと言えます。

ただし、ホルモン量が一定に保たれる反面、本来の自然なホルモンバランスとは異なる状態が続きます。

人によっては飲み始めの時期に、少量の出血が続くなどのマイナートラブルを感じるかもしれません。

自分の生活リズムを振り返り、管理のしやすさを重視する場合は1相性ピルを検討してみてください。

3相性ピルは自然なホルモン変化に近く不正出血が少ない

3相性ピルは、女性の本来の生理周期に合わせて、1シートの中でホルモンの配合量が3段階に変化する仕組みです。

自然なホルモンバランスの波に近づけて作られているため、体への負担が少なく不正出血が起こりにくいと言えます。

3相性ピルとは

女性の自然な生理周期に合わせて、1シートの中でホルモン配合量が3段階に変化する低用量ピルです。

自然なホルモンバランスに近いため、体への負担が少なく不正出血が起こりにくい点が特徴です。

不正出血とは生理以外のタイミングで血が出ることで、ピルの飲み始めによく見られる症状です。

実際に、過去に別のピルでダラダラと出血が続いて不快な思いをした方が、3相性ピルに変えることで改善するケースも少なくありません。

ホルモン量が段階的に変わるため、シートに記載された順番通りに飲む必要があります。

もし順番を間違えてしまうと、期待する働きが十分に得られなかったり、ホルモンバランスが乱れたりする点には注意が必要です。

毎日決まった時間に、正しい順番で服用する習慣をつけられるかどうかを事前に確認しましょう。

自分の体質や過去の服用経験を踏まえて、より自然なリズムを求める方は医師に相談してみてください。

避妊やニキビなど目的別で選ぶ低用量ピルの種類

低用量ピルを飲み始めたいと思っても、自分の目的に合うものがどれなのか分からず悩んでしまいますよね。

目的別の選び方
  • 避妊を目的とするなら第2世代や第3世代を検討する
  • 重い生理痛やPMSが気になる場合は第1世代や第4世代
  • 肌荒れやニキビが気になる場合は第3世代を検討する
  • 月額費用を抑えたいならジェネリック医薬品を選ぶ

実は、ピルは大きく分けて4つの世代が存在し、それぞれ得意とする作用や特徴が異なります。

ご自身の抱えている一番の悩みが避妊なのか、それとも生理痛やニキビの改善なのかによって選ぶべき種類は変わってきます。

例えば、生理痛を和らげたいのに目的と異なるピルを選んでしまうと、期待する働きを十分に感じられない可能性があります。

以下では、代表的な目的ごとに低用量ピルの種類と選ぶ際のポイントを詳しく解説します。

避妊を目的とするなら第2世代や第3世代を検討する

避妊目的でピルを検討している場合、第2世代第3世代の低用量ピルが有力な選択肢となります。

避妊目的で選ぶポイント
  • 子宮内膜の増殖を抑え、排卵を抑える働きが期待できる
  • 毎日決まった時間に正しく服用することが大切

これらの世代は黄体ホルモンの働きによって子宮内膜の増殖を抑え、排卵を抑える働きが期待できる医薬品です。

子宮内膜とは受精卵が着床するためのベッドのような組織であり、ここを薄く保つことで妊娠を防ぎます。

仕事や学業に集中したい時期に、予期せぬ妊娠の可能性を抑えたいというライフプランに合わせて検討されることがあります。

毎日決まった時間に正しく服用することで、避妊の働きが期待できます。

ただし、飲み忘れが続くと十分な働きが得られない可能性がある点には注意が必要です。

ご自身の生活リズムを振り返り、毎日無理なく服用できるタイミングを見つけて習慣化しましょう。

重い生理痛やPMSを改善したい場合は第1世代や第4世代

毎月のつらい生理痛やPMSにお悩みの方には、第1世代第4世代の医薬品が適していると言えるでしょう。

生理痛・PMS改善のポイント
  • 第1世代は経血量を減らし、重い生理痛や貧血を和らげる
  • 第4世代はホルモン量が少なく、吐き気などの副作用が起こりにくい
  • 症状が重い場合は保険適用で処方を受けられる可能性がある

第1世代は経血の量を減らす作用があり、生理中の腹痛や貧血といった重い症状を和らげる働きがあります。

一方で第4世代は超低用量ピルとも呼ばれ、ホルモンの配合量が極めて少なく調整されているのが特徴です。

ホルモン量が少ないことで、吐き気や頭痛といった飲み始めの副作用が起こりにくく、初めての方でも継続しやすい利点があります。

生理前になると気分が落ち込んだり、ベッドから起き上がれないほどの痛みで仕事を休んでしまう状況を改善できます。

症状が重い場合は月経困難症と診断され、保険適用で処方を受けられる可能性があります。

毎月の不調を当たり前だと我慢せず、まずは医師に詳しい症状を伝えてみてください。

肌荒れやニキビの改善を重視するなら第3世代がおすすめ

生理周期に伴う肌荒れやニキビが気になる場合は、第3世代の低用量ピルが選択肢の一つとなります。

第3世代に含まれる黄体ホルモンは、男性ホルモンの働きに影響しにくい特徴があるとされています。

ニキビ改善の仕組み

皮脂の分泌に関わる男性ホルモンの働きにアプローチすることで、ニキビが気になる方に検討されることがあります。

ホルモンバランスに関わることで、肌の状態を整えやすくなる可能性がある点が特徴です。

男性ホルモンは皮脂の分泌に関わるため、この働きにアプローチすることで、ニキビが気になる方の選択肢となる場合があります。

例えば、生理前になるといつも顎やフェイスラインに大きなニキビができてしまい、鏡を見るのも憂鬱になるという悩みにアプローチします。

ホルモンバランスに関わることで、化粧ノリや肌の状態が気になる方にも選ばれることがあります。

もちろん変化の感じ方には個人差があり、服用を始めてすぐに劇的な変化が起こるわけではありません。

焦らずに毎日のスキンケアと並行しながら、数ヶ月単位でじっくりと体質改善に取り組んでみましょう。

月額費用を抑えたいならジェネリック医薬品を選ぶ

低用量ピルは毎月継続して服用するものだからこそ、月額費用を抑えたい方はジェネリックを検討してみてください。

ジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ有効成分を含みながら、開発コストが抑えられているため低価格で提供されています。

新有効成分や新しい効能・効果等を有することが臨床試験等により確認され承認された新薬(先発品とも呼ばれます)の再審査期間終了後に、その新薬と同一の有効成分を同一量含み、同一投与経路の製剤であり、効能・効果、用法・用量も原則的に同一である医薬品
引用:PMDA|後発医薬品

先発医薬品とは最初に開発された新薬のことであり、その特許期間が切れた後に作られるのがジェネリック医薬品です。

成分や期待できる働きは同等とされているため、費用を抑えつつ避妊や生理痛緩和を目的に服用を検討できます。

例えば、毎月の支出を少し見直すことで、ピルによるケアを生活に取り入れやすくなる場合があります。

診察の際に医師へジェネリックを希望する旨を伝えれば、切り替えを相談できます。

ただし、薬を形作るための添加物が先発医薬品と異なる場合があり、まれに体質に合わないケースもあります。

少しでも違和感を覚えたら放置せず、処方元の医師へ相談して別の種類への変更を検討しましょう。

低用量ピルの種類は大きく2つ!保険適用と自費の違い

低用量ピルを処方してもらう際、毎月の費用負担がどうなるのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

低用量ピルは処方される目的によって、保険適用になるか自費診療になるかが分かれています。

例えば、毎月のつらい生理痛や病気の治療として処方される場合は健康保険が適用され、費用負担を抑えられます。

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種類主な処方目的費用負担
保険適用(LEP)月経困難症、子宮内膜症などの治療健康保険が適用され抑えられる
自費診療(OC)避妊、生理日移動、美容目的など原則として全額自己負担

一方で、避妊やライフスタイルの調整といった目的で処方を受ける場合は、原則として全額自己負担となります。

費用面で後悔しないためにも、まずはご自身の悩みがどちらの目的に該当するのかを事前に把握しておきましょう。

以下では、それぞれの種類と具体的な処方目的について詳しく解説します。

保険適用となるLEPは生理痛やPMSの治療が目的

保険適用で処方されるのは、主にLEP(Low dose Estrogen Progestin)と呼ばれる治療を目的とした低用量ピルです。

LEPとは、月経困難症子宮内膜症といった婦人科系の疾患を治療するために作られた専用の薬を指します。

LEP(Low dose Estrogen Progestin)とは

LEPとは、月経困難症や子宮内膜症などの婦人科系疾患を治療するために開発された低用量ピルです。

病気の治療という目的があるため、健康保険が適用されて毎月の薬代を抑えられる点が特徴です。

病気の治療という目的があるため、健康保険が適用されて毎月の薬代を抑えられると言えるでしょう。

例えば、毎月痛み止めを手放せないほどの重い生理痛に悩まされており、日常生活に支障をきたしている方はこちらに該当する可能性が高いです。

毎月のつらい症状を和らげるだけでなく、将来的な病気のリスクを抑えることも期待できます。

ただし、保険適用で処方を受けるには、医師の診察によって何らかの疾患であると診断される必要があります。

自己判断で諦めてしまうのではなく、まずはご自身のつらい症状をオンライン診療などで医師に相談してみてください。

自費診療となるOCは避妊や生理日移動が主な目的

自費診療となるのは、主にOC(Oral Contraceptives)と呼ばれる避妊や生理日のコントロールを目的とした低用量ピルです。

OC(Oral Contraceptives)とは
  • 避妊や生理日のコントロールを目的とした経口避妊薬
  • 病気の治療目的ではないため健康保険は適用されない
  • 旅行やイベントに合わせた生理日移動、美容目的などに利用される

OCは経口避妊薬とも呼ばれ、女性が自分自身の意思で確実な避妊を行うための有効な選択肢となります。

病気の治療を目的としていないため、健康保険は適用されず全額自己負担となる点にはあらかじめ注意が必要です。

例えば、旅行や大切なイベントに合わせて生理日をずらしたいという場合や、ニキビ改善といった美容目的の場合もこちらの自費診療に該当します。

自由診療であるため、受診するクリニックによって薬代や診察料などの総額が大きく異なります。

毎月の費用負担に直結するため、受診する前に各クリニックの公式サイトで料金表をしっかりと確認することをおすすめします。

ご自身のライフスタイルを快適に保つため随時、まずは無理なく続けられる費用感を比較検討しましょう。

低用量ピルを処方してもらう方法と選び方のポイント

自分に合った低用量ピルを見つけたら、次はどのように処方してもらうかを確認しておきましょう。

処方方法を選ぶポイント
  • 飲み忘れを防ぎたいなら28錠タイプを選ぶ
  • 通院時間を抑えたいならオンライン診療を活用する
  • 医師には悩みと予算の希望を伝える

ピルを処方してもらうための受診方法や錠剤のタイプにはいくつかの選択肢があり、ご自身のライフスタイルに合わせて無理なく選ぶことが可能です。

毎日決まった時間に薬を飲むのが苦手な方は服用管理しやすいシートを選べますし、忙しくて通院しにくい方は自宅から受診できる手段もあります。

事前の準備を少し整えるだけで、処方に関する不安を減らせる可能性があります。

以下では、具体的な錠剤タイプの違いや受診方法の比較、そして医師への上手な伝え方について順番に解説します。

21錠タイプと28錠タイプの違いと飲み忘れを防ぐ方法

飲み忘れを防いで服用を続けたい場合は、休薬期間中も偽薬を飲む28錠タイプを検討するとよいでしょう。

低用量ピルには有効成分が入った実薬のみの21錠タイプと、実薬21錠に偽薬7錠が加わった28錠タイプが存在します。

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タイプ構成特徴
21錠タイプ実薬21錠シートがコンパクト。7日間の休薬期間を自分で管理する。
28錠タイプ実薬21錠+偽薬7錠毎日1錠飲む習慣が途切れないため、飲み忘れを防ぎやすい。

偽薬にはホルモン成分が一切含まれていませんが、毎日薬を飲むという習慣を途切れないようにする重要な役割を持っています。

例えば、週末だけ薬を休むスケジュールになると、月曜日に新しいシートを開けて飲み始めるのをうっかり忘れてしまうリスクが高まります。

28錠タイプなら毎日1錠飲むというルーティンを維持しやすいため、休薬期間明けの飲み忘れ対策につながります。

すでに薬を毎日飲む習慣が身についている方であれば、シートが少しコンパクトな21錠タイプを選んでも問題ありません。

ご自身の性格や日々の生活リズムを振り返り、ストレスなく継続できるシートのタイプを選択してみてください。

すぐ始めたい方はオンライン診療と対面診療を比較して選ぶ

すぐにピルを始めたい場合は、スマートフォンひとつで診察から処方まで完結するオンライン診療を検討してみて下さい。

対面診療は医師に直接診察してもらえる点がある一方で、通院のための移動や待合室での待ち時間が発生します。

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診療方法メリットデメリット
オンライン診療自宅から隙間時間で受診でき、薬がポストに届く直接の検査ができない
対面診療医師に直接診察・検査してもらえる通院や待ち時間に手間がかかる

オンライン診療であれば、自宅や職場から隙間時間に受診でき、処方された薬も自宅のポストに届く仕組みが整っています。

仕事や学業で平日の日中に病院へ行く時間が確保できない方でも、夜間や休日の空き時間を利用してスムーズに処方を受けることが可能です。

通院しているところを誰かに見られることが気になる方にとっても、検討しやすい選択肢です。

初めての服用で重篤な副作用の不安が強い場合やすでに婦人科系の疾患が疑われる場合は、対面診療で直接検査を受ける必要があります。

ご自身のスケジュールや現在の健康状態に合わせて、心理的にも肉体的にも負担の少ない受診方法を選びましょう。

医師に希望を伝えやすくするための具体的な伝え方

医師の診察を受ける際は、気になっている一番の悩みと予算の希望を伝えることが、納得しやすい処方につながります。

ご自身の体の状態や相談したい目的を率直に伝えることで、自分に合ったピルの種類を選択することが出来ます。

医師への伝え方の例
  • 「重い生理痛を改善したい」
  • 「ニキビ治療と避妊を兼ねて、ピルを試したい」
  • 「副作用が不安なので、吐き気が出にくいものにしてほしい」

一人で悩まずに、重い生理痛を改善したいので保険適用のピルを出してほしいと具体的に伝えるとよいでしょう。

あるいは、ニキビ治療と避妊を兼ねて自費のピルを試したいと伝えることで、目的と費用感のズレを防ぎやすくなります。

事前に問診票やスマートフォンのメモ機能に希望をまとめておくと、限られた診察時間の中でも落ち着いて要望を伝えやすくなります。

もし副作用に関する不安があれば、吐き気が出にくい種類にしたいと付け加えることで、より体に優しい処方を提案してもらえる可能性が高まります。

医師との診察では些細な疑問や不安でも遠慮せずに相談してみてください。

低用量ピルの副作用と種類を変更する際の注意点

低用量ピルを服用する際は、副作用や種類を変更する場合の流れを事前に確認しておくことが大切です。

低用量ピルの副作用や注意点
  • 飲み始めの吐き気などは体が慣れると落ち着くことが多い
  • 不調が続く場合は別の低用量ピルの種類に変更する
  • 変更する際は正しい手順を守り、自己判断でやめないことが重要

副作用が気になる方は多いですが、服用前に起こりうる症状を知っておくと落ち着いて対応しやすくなります。

実際に服用を始めると、体質によってはピルとの相性が合わず、不調を感じるケースもあります。

万が一不調を感じた場合でも、正しい知識を持っていれば落ち着いて対応しやすくなります。

例えば、ホルモンの配合量が異なる別のピルに変更するだけで、不快な症状が落ち着く場合もあります。

ご自身の体を守りながら服用を続けるためにも、あらかじめ起こりうる症状や変更の手順を把握しておくとよいでしょう。

以下では、副作用や低用量ピルの種類を変更する際の具体的な手順について解説します。

吐き気や血栓症など低用量ピルの主な副作用と対処法

低用量ピルの飲み始めには、吐き気や不正出血などのマイナートラブルが起こりやすい傾向にあります。

主な副作用
  • 吐き気
  • 不正出血
  • ふくらはぎの激しい痛み
  • 息苦しさ

これは体が外部からのホルモンに慣れようとする過程で生じる反応であり、多くの場合は一時的なものです。

そのため、飲み始めてすぐに不調を感じても、すぐにピルが合わないと決めつける必要はありません。

例えば、船酔いのような軽い吐き気を感じたり、生理以外のタイミングで少量の出血が見られたりします。

通常は1シートから2シートほど飲み続けるうちに、体が慣れて症状が落ち着くことがあります。

もし吐き気がつらい場合は、就寝前に服用時間をずらすことで症状を感じにくくなる可能性があります。

ただし、ふくらはぎの強い痛みや息苦しさを感じた場合は、血栓症の可能性がありますので注意が必要です。

血のかたまり(血栓)が血管に突然つまることで起きる「血栓症」は、医薬品によって引き起こされる場合もあります
引用:日医薬品医療機器総合機構|血栓症

放置すると健康に影響するおそれがありますので、異常を感じた際は自己判断せず、処方元の医師へ相談してください。

現在服用中の低用量ピルが合わないと感じた時の変更基準

服用を続けても副作用が落ち着かない場合は、低用量ピルの種類の変更を検討してもよいでしょう。

変更を検討する目安
  • 3シート以上飲み続けても不調が続く場合
  • 毎日のように頭痛に悩まされる場合
  • 気分の落ち込みが強く、仕事や学業に支障が出る場合

体がホルモンに慣れるまでの期間には個人差がありますが、いつまでも我慢し続ける必要はありません。

一つの目安として、3シート以上飲み続けても不調が続くのであれば、体質に合っていない可能性が高いです。

例えば、毎日のように頭痛に悩まされたり、気分の落ち込みが強くて仕事や学業に支障が出たりするケースが挙げられます。

このような状況で無理に同じ低用量ピルを飲み続けると、ストレスにつながる場合があります。

世代やホルモン配合量が異なる別の低用量ピルの種類に変更することで、症状が落ち着くケースもあります。

低用量ピルの種類を変えることで、ニキビやむくみなどの悩みに対して変化を感じやすくなる場合があります。

まずはご自身の体調の変化を記録し、早めに医師へピルの変更を相談してみてください。

低用量ピルの種類を変更する際の具体的な移行スケジュール

低用量ピルの種類を変更する際は、現在飲んでいるシートを最後まで飲み切ってから新しいピルへ移行するのが基本です。

途中で不調を感じるとすぐにやめたくなりますが、正しい手順を踏むことが体を守るうえで非常に重要です。

STEP
現在のシートを最後まで飲み切る

途中で不調を感じても、現在飲んでいるシートを最後まで飲み切ることが基本です。

急に中止すると、不正出血などが起こる場合があります。

STEP
休薬期間を正しく挟む

28錠タイプの場合は偽薬まで飲み切り、21錠タイプの場合は7日間の休薬期間を取ります。

STEP
新しい低用量ピルを飲み始める

休薬期間が明けた翌日の決まった時間から、新しい種類のピルの服用を始めます。

シートの途中で急に別の種類に変えてしまうと、不正出血などが起こる場合があります

28錠タイプを服用している場合、ホルモンが含まれない休薬期間の錠剤まですべて飲み終える必要があります。

最後の錠剤を飲み終えた翌日の決まった時間から、新しい種類のピルを飲み始めてください。

休薬期間を医師の指示どおりに挟むことで、避妊の働きに影響が出にくい形で次のピルへ移行しやすくなります。

自己判断で休薬期間を延ばしたり、シートの途中で新しい低用量ピルに切り替えたりすることは避けましょう。

指示された飲み方を守らないと、体調不良につながったり、期待する働きが十分に得られなかったりするおそれがあります

移行のタイミングに迷った場合は、処方された際の医師の指示を確認しましょう。

低用量ピルの種類や処方に関するよくある質問

ここでは、ピルの種類や処方に関して多く寄せられる疑問について、分かりやすく回答していきます。

よくある質問
  • 低用量ピルと超低用量ピルの違いは何ですか?
  • 初めてのピルは何世代を選ぶのがおすすめですか?
  • ピルの種類を変えると副作用は出やすくなりますか?
  • 市販で低用量ピルを購入することは可能ですか?

ピルは体質や服用目的によって合う種類が異なるため、自己判断で選ぶのではなく、医師に相談したうえで処方を受けることが大切です。

特に初めて服用する場合や服用中のピルが合わないと感じる場合は、種類の変更が必要になるケースもあります。

初めての服用や種類の変更など、いざという時の対応について事前に知っておくことは非常に大切です。

ご自身の不安を少しでも和らげるために、ぜひ参考にしてみてください。

低用量ピルと超低用量ピルの違いは何ですか?

低用量ピルと超低用量ピルの違いは、配合されている卵胞ホルモンという女性ホルモンの量です。

超低用量ピルは卵胞ホルモンの配合量がより少なく調整されており、吐き気や頭痛といった副作用が気になる方に検討されることがあります。

種類卵胞ホルモン量特徴
低用量ピル標準的避妊や生理痛緩和など幅広い目的に対応
超低用量ピルより少ない吐き気などの副作用リスクが軽減されている

そのため、初めてピルを飲む方で副作用が不安な場合に選択肢の一つとなることがあります。

例えば、毎日の仕事や学校への影響を抑えたい方に検討されることがあります。

ただし、不正出血と呼ばれる生理以外のタイミングで起こる出血がみられる場合がある点には注意が必要です。

副作用が心配な方は、医師に相談のうえで超低用量ピルから始められるか確認してみましょう。

ご自身の体質や目的に合わせて、医師と相談しながら合うタイプを選んでいきましょう。

初めてのピルは何世代を選ぶのがおすすめですか?

初めてピルを服用する場合は、目的に応じて第2世代や第4世代が検討されることがあります。

避妊や生理日移動を主な目的とする場合は、ホルモンバランスが安定しやすいとされる第2世代が選ばれることがあります。

一方で、重い生理痛やPMSなど月経前の不調が気になる場合は、超低用量ピルに分類される第4世代が選択肢の一つになります。

避妊や生理日移動ホルモンバランスが安定しやすいとされる第2世代
重い生理痛やPMS超低用量ピルに分類される第4世代

体質や症状によって合うピルは異なるため、どの世代が適しているかは一概には判断できません。

ネット上の口コミだけで選ばず、医師に悩みや症状を具体的に伝えたうえで、処方を受けることが大切です。

オンライン診療を活用する場合も、目的や不調の内容を医師に伝え、自分に合うピルの種類を相談しましょう。

低用量ピルの種類を変えると副作用は出やすくなりますか?

低用量ピルの種類を変更した直後は、ホルモン量の変化により、一時的に不調がみられることがあります。

体が新しいピルに慣れるまでの期間は、吐き気・頭痛・気分の落ち込み・不正出血などの症状が出る場合があります。

吐き気・頭痛飲み始めにみられることがある
気分の落ち込みホルモン量の変化で感じる場合がある
不正出血服用開始後しばらく続くことがある

飲み始めの1〜2ヶ月間はマイナートラブルを感じても、3ヶ月目に入る頃には症状が落ち着く場合があります。

そのため、軽い症状であれば体調の変化を確認しながら様子を見ることもあります。

ただし、我慢できないほどの強い頭痛や腹痛、息苦しさ、脚の痛みや腫れなどがある場合は注意が必要です。

血管内に血の塊ができる血栓症の初期症状と関連する可能性もあるため、自己判断で放置せず、処方を受けたクリニックへ早めに相談してください。

低用量ピルの種類を変更する際は、事前に起こりうる症状や受診の目安を医師に確認し、納得したうえで服用を始めることが大切です。

市販で低用量ピルを購入することは可能ですか?

現在、日本国内において低用量ピルを薬局やドラッグストアで市販薬として購入することはできません。

ピルは医療用医薬品に指定されているため、必ず医師の診察を受けて処方箋を発行してもらう必要があります。

購入方法注意点
薬局・ドラッグストア市販薬としては購入できない
海外からの個人輸入偽物や品質不良品が届くリスクがある
医療機関・オンライン診療医師の診察を受けたうえで処方される

海外から個人輸入で購入できる通販サイトも存在しますが、偽物が混ざっている危険性が伴います。

万が一深刻な健康被害が出た際、国の救済制度や補償が受けられないというリスクもあります。

安全に服用を続けるためにも、医療機関で診察を受けたうえで処方してもらうことが大切です。

通院の時間を取りにくい方は、スマホから診察を受けられるオンライン診療サービスを検討する方法もあります。

まとめ:目的に合う低用量ピルの種類を見つけて快適に過ごそう

低用量ピルは、悩みや目的に合わせて種類を選ぶことで、月経に関する不調や避妊などの相談につながる医薬品です。

種類が多く、どれを選べばよいか迷う方もいるでしょう。

まずは、避妊を目的にしたいのか、重い生理痛を相談したいのか、肌荒れが気になるのかなど、自分の悩みを整理しておくことが大切です。

悩みや目的を明確にしておくと、医師の診察を受ける際に希望を伝えやすくなり、処方についても相談しやすくなります。

また、月経困難症などの治療を目的とする場合は保険適用となることがあり、避妊や生理日の移動を目的とする場合は自費診療になることがあります。

費用の考え方は目的や診療内容によって異なるため、受診時に確認しておくとよいでしょう。

低用量ピルは、世代やホルモンの配合パターンによって特徴が異なります。

自己判断で選ぶのではなく、医師に悩みや体調を伝えたうえで自分に合う低用量ピルの種類を選んでみて下さい。

当コラムの運営元

銀座三越前クリニックのお役立ちコラムです。「妊婦さまのための総合ケア」をコンセプトに、幅広い専門知識をもとにお役立ち情報をお届けいたします。

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