「ピルの副作用はある?」
「ピルの副作用による吐き気や不正出血はいつまで続くの?」
例えば、飲み始めの不調は、体が新しいホルモン環境に適応する過程で起こるる反応のひとつです。
この記事では、ピルの副作用の症状や期間、血栓症の初期症状についてわかりやすく解説します。
副作用への正しい知識を身につけ、不安を減らすために、ぜひ最後までご覧ください。
銀座三越前クリニックのコンテンツ制作ポリシー
当ブログは、銀座三越前クリニックが運営するメディアとして葉酸・ピルを中心とした女性の健康に関する医療情報を、正確かつ分かりやすく発信することを目的としています。
妊活・避妊・月経に関する情報は、生活や将来の選択に大きく関わる重要なテーマです。
そのため当ブログでは、読者が安心して意思決定できるよう、信頼性・中立性・安全性を重視したコンテンツ制作を行っています。
■コンテンツ制作の基本方針
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 医療監修 | 医師または医療従事者が内容を確認し医学的な正確性と安全性を担保 |
| 執筆方針 | 公的機関・学会ガイドライン・論文をもとに中立的で根拠のある情報を掲載 |
| 中立性 | 特定のサービスに偏らずメリット・デメリットを公平に解説 |
| 法令遵守 | 医療広告ガイドライン・薬機法に配慮し誇張表現や断定表現を排除 |
| 透明性 | 広告・アフィリエイトが含まれる場合は明示し、判断を妨げない情報提供 |
■制作フロー
当ブログでは、以下の工程を経てコンテンツを制作しています。
- 検索ニーズ調査
- 構成設計
- 執筆・編集・校正
- 最新情報への更新・見直し
■情報の信頼性について
記事作成にあたっては、以下のような信頼性の高い情報源をもとに内容を構成しています。
また、最新の医療情報や制度変更に応じて、定期的に記事内容の見直し・更新を行っています。
■中立性・透明性への取り組み
当ブログでは読者が適切に判断できるよう、情報の公平性と透明性を重視しています。
- メリットだけでなくデメリットも明記
- リスクや副作用の説明を省略しない
- 適している人・適していない人を明確化
- 個人差のある効果については断定しない
- 広告の有無に関わらず公平に情報を掲載
詳細な考え方や運営姿勢については、銀座三越前クリニックのコンテンツ制作ポリシーをご確認ください。
当院ではNIPT検査に加え、妊娠中のさまざまなお悩みに対応するサービスをご用意しています。
外出が難しい時期でも、スマホやPCから簡単にご相談いただけます。
ピルの飲み始めに起こりやすい不調の症状といつまで続くかの目安

ピルの服用を始めると、体内のホルモンバランスが変化するため、体がその変化に慣れるまでの間は一時的に様々な不調を感じることがあります。
- 吐き気・胃の不快感
- 不正出血
- 頭痛や気分の落ち込み
- むくみや乳房の張り
これらはマイナートラブルと呼ばれ、多くの場合は飲み続けるうちに自然と解消されていきます。
低用量ピルの副作用は、ほとんどが服用初期にみられるマイナートラブルで、吐き気や性器からの出血などです。
大切なのは、どのような症状が、どのくらいの期間続く可能性があるのかをあらかじめ知っておくことです。
そうすることで、実際に症状が出たときにも過度に不安になることなく、冷静に対処できます。
ピルの服用開始後、体が新しいホルモン環境に慣れるまでの約2〜3ヶ月間に起こりやすい一時的な不調のことです。多くの場合は飲み続けるうちに自然に軽快します。
このセクションでは、ピルの飲み始めに特に起こりやすい代表的な4つの症状について、原因やいつまで続くかの目安を具体的に解説していきます。
吐き気や胃の不快感などの消化器症状
ピル服用による吐き気は、特に飲み始めの1〜2ヶ月で多くの人が経験する代表的な症状です。
これは、ピルに含まれる女性ホルモンの一種であるエストロゲンが、胃の粘膜を直接刺激したり、脳にある嘔吐中枢に作用したりするために起こります。
- 服用時間を就寝前に変更する
- 吐き気止めを併用する(医師に相談の上)
- まずは2〜3ヶ月様子を見る
体が新しいホルモン環境に順応するにつれて、これらの症状は自然と軽快していくことがほとんどです。
もし吐き気が辛くて続けられないと感じる場合は、服用時間を就寝前に変更してみることをおすすめします。
寝ている間にホルモンの血中濃度がピークを過ぎるため、日中の不快感を大きく軽減できる可能性があります。
ほとんどの場合は一時的な体の反応なので、まずは服用時間を工夫しながら、2〜3ヶ月は様子を見てみてください。
不正出血が飲み始めの3ヶ月に見られる
ピル服用中の不正出血も、飲み始めの3ヶ月以内に非常によく見られる現象であり、過度に心配する必要はありません。
これは破綻出血と呼ばれるもので、ピルの作用によって子宮内膜が安定していく過程で古い内膜が少量ずつ剥がれ落ちるために起こります。
体がピルのホルモン量に慣れ、子宮内膜が安定すると自然に治まります。通常は3シート目を飲み終える頃には落ち着く傾向にあります。
体がピルのホルモン量に慣れて子宮内膜が薄く安定した状態に保たれるようになると、不正出血は自然に起こらなくなります。
出血の仕方は人それぞれで、茶色いおりもののような少量の出血がダラダラと続くこともあれば、一時的に鮮血が出ることもあります。
通常は3シート目を飲み終える頃には落ち着く傾向があります。
ホルモンバランスの変化による頭痛や気分の落ち込み
ピルの服用を開始した後に、頭痛を感じたり、理由もなく気分が落ち込んだりすることがあります。
これもホルモンバランスの変化が、脳内のセロトニンといった神経伝達物質の働きに影響を与えることで生じる一時的な症状です。
- 市販の鎮痛剤(アセトアミノフェン等)を服用する
- 激しい頭痛や手足のしびれは血栓症のサインの可能性あり
- 危険なサインが見られたら早めに医療機関を受診する
特に、もともと月経前に頭痛や気分の変動が起きやすい方(PMSの症状がある方)は、飲み始めに同様の症状を感じやすい傾向があります。
服用中の医薬品がある方や不安がある方は、医師や薬剤師に確認しましょう。
万が一、このような危険なサインが見られた場合は、自己判断で続けず、速やかに医師へ相談しましょう。
ピルの飲み始めはむくみや乳房の張りが現れることがある
むくみや乳房の張りも、ピルの飲み始めによく見られるマイナートラブルのひとつです。
これは、ピルに含まれるホルモンの作用によって、一時的に体内に水分が溜まりやすくなるために起こります。
- 塩分を控えた食事
- ストレッチ
- マッサージ
生理前に胸が張ったり、体がむくんだりする感覚と似ているとイメージすると分かりやすいでしょう。
この影響で体重が1〜2kg程度増えることがありますが、脂肪が増加したわけではなく、一時的な水分の増加によるものと考えられます。
体がピルに慣れてくる1〜2シート目の終わり頃には、これらの症状も落ち着く傾向があります。
もし3ヶ月以上経ってもむくみが改善しないあるいは悪化するようであれば、ピルの種類が体に合っていない可能性も考えられますので、一度医師に相談することをおすすめします。
健康被害に繋がる血栓症の初期症状と予防のポイント
まれな副作用ですが、血栓症について知っておくことが大切です。
血のかたまり(血栓)が血管に突然つまることで起きる「血栓症」は、医薬品によって引き起こされる場合もあります
引用:日医薬品医療機器総合機構|血栓症
血栓症は早めに気づき、必要に応じて医療機関を受診することが重要です。
足の痛みや腫れ、突然の息切れ、胸の痛み、強い頭痛などがある場合は、自己判断せず医師に相談しましょう。
この章では、血栓症の発症頻度や注意すべき初期症状、日常生活で意識したい予防のポイントを解説します。
- 初期症状はふくらはぎの痛みや激しい頭痛
- こまめな水分補給と適度な運動で予防する
- 喫煙や肥満は血栓症のリスクを高める
ふくらはぎの痛みや激しい頭痛に注意する
血栓症は、特徴的な初期症状を知っておくことで早期発見が可能です。
もし以下のような症状がみられた場合は、血栓症のサインである可能性が考えられます。
- 片方の足(特にふくらはぎ)の急な痛み・むくみ・腫れ・赤み
- 激しい頭痛
- 突然の息切れ、胸の痛み
- 視界のかすみ、舌のもつれ
代表的な初期症状として、片方の足(特にふくらはぎ)の急な痛みやむくみ、腫れ、赤みなどが挙げられます。
その他にも、激しい頭痛や突然の息切れ、胸の痛み、視界のかすみや舌のもつれなども注意すべきサインです。
これらの症状は、血栓ができた場所によって異なります。
自己判断で様子を見ることはせず、必ず医師に相談しましょう。
こまめな水分補給と適度な運動
血栓症のリスクを日常生活の中で少しでも下げていくための予防策があります。
血液中の水分が不足すると、血液がドロドロの状態になり血栓ができやすくなる原因の一つとなります。
- 喉が渇く前にこまめに水分を補給する
- 長時間同じ姿勢でいるのを避ける
- 1時間に1度は立ち上がってストレッチする
- 長距離移動中は足首を動かす運動を取り入れる
そのため、喉が渇いたと感じる前に、意識的にこまめな水分補給を心がけることが大切です。
また、長時間同じ姿勢でいることも血行を滞らせ、血栓症のリスクを高める要因です。
例えば、デスクワーク中の方は1時間に1度は立ち上がって軽くストレッチをしたり、飛行機や新幹線などで長距離移動する際は、足首を回したり、かかとの上げ下ろし運動を取り入れたりすることをおすすめします。
もちろん、これらのセルフケアは血栓症を完全に防ぐものではありません。
しかし、日々の小さな心がけがリスク軽減につながることは事実ですので、ぜひ習慣にしてみてください。
喫煙や肥満は血栓症のリスクを高めるため生活習慣の改善が必要
特定の生活習慣は、ピル服用中の血栓症リスクを高めることが知られています。
- 喫煙:ニコチンが血管を収縮させ、血流を悪化させる
- 肥満(BMI30以上):重要なリスク因子となる
タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、血液の流れを悪くして血栓ができやすい状態を作り出してしまいます。
禁忌(次の患者には投与しないこと)
2.4 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患又はその既往歴のある患者[血液凝固能が亢進され、これらの症状が増悪することがある。]
2.5 35歳以上で1日15本以上の喫煙者[心筋梗塞等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。]
また、肥満(BMIが30以上)も血栓症の重要なリスク因子です。
もし喫煙習慣がある方や肥満傾向にある方は、ピルを安全に服用するためにも、この機会に禁煙や食生活の見直し、適度な運動に取り組むことを強くおすすめします。
生活習慣の改善は血栓症予防だけでなく、将来のご自身の健康を守ることにも直結します。
ピルの種類や世代によって副作用の発現傾向は違う?
一口に低用量ピルと言っても、実は数多くの種類が存在し、どのピルを服用するかによって副作用の出やすさや特徴は異なります。
- 世代ごとの特徴と副作用の違い
- 血栓症リスクが低いミニピルとは
- 自分に合ったピルの選び方
「ピルはどれも同じ」と思われがちですが、実際には開発された年代や含まれるホルモンの種類によって、世代と呼ばれるカテゴリーに分類されています。
新しい世代のピルには、ニキビやむくみなど従来のピルで見られた副作用に配慮して開発されたものもあります。
副作用の出方や体質に合わせて、世代の異なるピルや、血栓症リスクに配慮したミニピルなど、複数の選択肢があります。
医師と相談しながら、自分の体質や目的に合ったピルを選びましょう。
以下では、ピルの世代ごとの特徴やミニピルとの違い、ピルの選び方について具体的に解説していきます。
第1世代から第4世代までの低用量ピルの特徴と違い
低用量ピルは、主に含まれている黄体ホルモンの種類によって、開発された順に第1世代から第4世代までの4つに分類されます。
世代が進むごとに、特定の副作用が軽減されるよう改良が加えられてきた歴史があり、それぞれに異なる特徴を持っています。
| 世代 | 主な特徴 |
|---|---|
| 第1・2世代 | 子宮内膜を安定させる作用が比較的強く、不正出血が起こりにくい傾向がある。 |
| 第3・4世代 | 男性ホルモンの作用を抑える働きが期待でき、ニキビや多毛症の改善目的で処方されることがある。 |
第1世代や第2世代のピルは、子宮内膜を安定させる作用が比較的強く、飲み始めの不正出血が起こりにくい傾向があると言われています。
一方で、第3世代や第4世代のピルは、男性ホルモンの作用を抑える働きが期待できるため、ニキビや多毛症の改善を目的として処方されることもあります。
現在服用しているピルで気になる症状がある場合は、別の世代のピルに変更することで改善する可能性もあります。
気になる方はまずは医師に相談してみてください。
エストロゲンを含まないミニピルは血栓症リスクが低い
ミニピルは、血栓症を引き起こす一因とされる卵胞ホルモン(エストロゲン)を含まない、黄体ホルモン単独のピルです。
一般的な低用量ピルが2種類の女性ホルモンで構成されているのに対し、ミニピルは1種類のみのため、血栓症リスクに配慮しやすい選択肢とされています。
- 喫煙者の方
- 肥満傾向にある方
- 授乳中の方
- 片頭痛持ちの方
この特徴から、喫煙者の方や肥満傾向にある方、年齢などから血栓症リスクが高いと判断された方にも処方が検討されることがあります。
実際に、授乳中の方が母乳への影響を考慮してミニピルを選択するケースや、片頭痛持ちの方が低用量ピルの代わりに服用するケースも少なくありません。
血栓症への不安が強い方や健康上の理由で低用量ピルが服用できない方は、医師にミニピルが選択肢になるか相談してみることをおすすめします。
自分の体質や目的に合ったピルの選び方
自分に合う可能性があるピルを見つけるには、医師に自分の体質や悩み、ピルを服用する目的を正確に伝えて相談することが大切です。
- ピルを服用する一番の目的
- 過去のピル服用経験とその時の副作用の有無
- 現在の健康状態や持病、喫煙習慣の有無
医師はあなたの健康状態やライフスタイル、婦人科系の悩みなどを総合的に判断し、数あるピルの中から合うものを提案してくれます。
生理痛の緩和が一番の目的なのかニキビ治療を優先したいのかによって、処方されるピルの種類は変わってきます。
また、以前ピルを飲んだ時に吐き気がつらくてやめてしまったといった過去の経験を伝えることも、ピル選びの参考になります。
まずは自身の不安や希望を医師に相談することから始めましょう。
自宅でできるセルフケアと即受診すべき危険サインの見極め
ピルの副作用が出たとき、このくらいで病院へ行っても良いのだろうかと迷ってしまう気持ちはよくわかります。
- 吐き気へのセルフケア
- 鎮痛剤などほかの医薬品との併用
- 早めに受診すべきサイン
特に飲み始めは、様子を見てもよい不快感なのか、受診が必要なサインなのか、自分で判断しにくいことがあります。
吐き気や軽い頭痛といったマイナートラブルは、自宅でのセルフケアによって症状をやわらげられる場合があります。
一方で、まれに起こる血栓症のように注意が必要なサインもあります。
いざという時のために、正しい知識を身につけておきましょう。
ここでは、自分でできる対処法と受診を検討すべきサインを見極めるためのポイントについて解説します。
吐き気が辛いときは就寝前に服用時間をずらす
ピル服用後の吐き気に悩んでいる場合、手軽なセルフケアは薬を飲む時間を就寝前に変更することです。
そのため、吐き気が出やすい時間帯を睡眠時間に重ねることで、日中の不快感を抑えられる可能性があります。
例えば、いつも朝食後の午前8時に服用している方であれば、医師に確認したうえで午後10時頃に変更するといった方法があります。
まずは医師に相談し、それでも症状が続く場合は吐き気止めの処方を検討してもらいましょう。
鎮痛剤や吐き気止めとの併用
ピルを飲んでいる最中の頭痛や吐き気に対して、市販の医薬品を飲んでも良いのか不安に感じる方もいるかもしれません。
ロキソプロフェンやイブプロフェンといった鎮痛剤や市販の吐き気止めは、ピルと併用できる場合があります。
- 一般的な鎮痛剤や吐き気止めは併用できる場合がある
- 一部の医療用医薬品やセントジョーンズワートは注意が必要
- 医薬品を併用する際は医師や薬剤師に相談する
自己判断で医薬品を併用するのが不安な場合は、ピルを処方してもらった医師や薬剤師に相談しましょう。
ピル服用によるメリットは?避妊以外の嬉しい副効用を解説
ピルと聞くと、副作用への懸念が先に立ってしまう方も多いかもしれません。
しかし、ピルには避妊という主目的以外にも、副効用が期待される場合があります。
- 生理痛やPMSの緩和
- ニキビや肌荒れへの影響
- 特定のがんリスクへの影響
これらは、ピルが体内のホルモンバランスに働きかけることで、生理にまつわる不調やニキビなどの肌トラブル、将来的な病気のリスクに関係するとされています。
例えば、毎月の生理痛で仕事に支障が出ていた方が、ピルの服用により普段に近い生活を送りやすくなるケースもあります。
ここでは、代表的な3つの副効用と副作用との向き合い方について解説します。
生理痛の緩和やPMS(月経前症候群)への影響
ピルの服用は、生理痛やPMS(月経前症候群)の症状に悩む方にとって、選択肢のひとつになることがあります。
月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)は、月経の前に現れるこころとからだの不調です。
- 排卵を抑え、子宮内膜が厚くなるのを抑制する
- 痛みに関わる物質(プロスタグランジン)の産生を抑える
- ホルモンバランスの波を穏やかにする
その結果、生理痛に関わるプロスタグランジンの産生が抑えられ、下腹部痛や腰痛がやわらぐ可能性があります。
また、ホルモンバランスの波が穏やかになることで、生理前に起こりやすいイライラや気分の落ち込み、頭痛といったPMSの不調に影響することもあります。
毎月の不調に悩んでいる方は、婦人科で相談してみましょう。
ニキビや肌荒れへの影響が期待できる場合がある
繰り返しできる大人ニキビや生理周期に連動して悪化する肌荒れに悩んでいる場合、ピルが選択肢になることがあります。
特にフェイスラインやあご周辺にできるニキビは、男性ホルモンの影響が原因のひとつと考えられています。
ピルに含まれる女性ホルモンが男性ホルモンの働きを抑制して皮脂の過剰な分泌を抑えることで、ニキビができにくい状態を目指します。
皮膚科での治療で変化を感じにくかったニキビが、婦人科で処方されたピルによって変化するケースもあります。
避妊目的だけでなく、肌悩みへの対応を目的としてピルを服用している方もいます。
もちろん個人差がありますが、スキンケアだけでは対応しきれない肌トラブルに悩んでいる方は、治療の選択肢として医師に相談してみましょう。
卵巣がんや子宮体がんのリスクへの影響
低用量ピルの長期的な服用は、卵巣がんや子宮体がんの発症リスクに関係するとされています。
卵巣がんは、排卵のたびに卵巣の表面が傷つき、それを修復する過程でリスクが高まると考えられています
- 卵巣がん:排卵を抑制し、卵巣への負担を抑える
- 子宮体がん:子宮内膜の過剰な増殖を抑える
ピルは排卵を抑制するため、卵巣への負担が抑えられて卵巣がんのリスクに影響する可能性があります。
また、子宮体がんに関しても、ピルが子宮内膜の過剰な増殖を抑えることで、リスクに関係するとされています。
目先の不調だけでなく、将来の健康も含めて、医師に相談しながら服用を検討しましょう。
ピルの副作用に関するよくある質問
ピルの服用を続ける中では、副作用以外にも様々な疑問や不安が出てくることがあります。
- ピルを飲むと太るというのは本当ですか?
- 将来の妊娠や胎児への悪影響はありませんか?
- ピルを飲み忘れた場合はどうすればいいですか?
特に、インターネット上には根拠がはっきりしない情報もあり、「ピルを飲むと太る」「将来、妊娠しにくくなる」といった噂を耳にして、心配になる方もいるでしょう。
また、飲み忘れてしまった場合の対処法やほかの医薬品との飲み合わせなど、服用を続けるための知識も大切です。
ここでは、ピルに関する代表的な質問について、医学的な観点を踏まえて解説します。
ピルを飲むと太るというのは本当ですか?
ピルを服用することが直接的な原因となって、体脂肪が増える、つまり太るという医学的根拠は明確ではありません。
ピルで太ると言われる背景には、ピルに含まれる黄体ホルモンの影響で、一時的に体に水分を溜め込みやすくなるむくみや食欲の変化が関係していると考えられています。
これは体重が増える一因にはなりますが、脂肪そのものが増えているとは限らないため、厳密には太ったとは言い切れません。
体重の増加が気になる場合は、服用を自己判断でやめるのではなく、食生活の見直しや適度な運動を心がけたうえで、医師に相談しましょう。
将来の妊娠や胎児への悪影響はありませんか?
ピルの服用が、将来の妊娠する力に悪影響を及ぼすとは一般的に考えられていません。
服用を中止すると、ホルモンバランスは服用前の状態に戻っていくとされ、多くの場合3ヶ月以内に排卵が再開するとされています。
子宮内膜症の進行を抑える目的などで、医師の判断によりピルが処方されるケースもあります。
妊娠に気づかずピルを服用していた場合でも、赤ちゃんへの奇形リスクが高まるという報告は確認されていません。
将来の妊娠に関する不安や疑問があれば、ピルを処方してもらう際に医師へ相談しましょう。
ピルを飲み忘れた場合はどうすればいいですか?
ピルの飲み忘れに気づいた場合の基本の対処法は、気づいた時点で忘れた分の1錠を服用し、その日の錠剤も通常通りの時間に服用することです。
ただし、2日以上連続して飲み忘れた場合は、避妊への影響が出る可能性があります。
その際は、7日間連続でピルを服用できるまで、コンドームを使用するなど、ほかの避妊法を併用しましょう。
特に、休薬期間の前後、つまりシートの最初の1週や最後の1週に飲み忘れると、排卵が起こる可能性があるため注意が必要です。
飲み忘れを防ぐために、毎日決まった時間にアラームをセットするなど、生活習慣の中に組み込む方法があります。
まとめ:ピルの副作用は一時的なものが多いため正しく対処しよう
この記事では、ピルの副作用の種類や対処法、誤解されやすい噂について解説してきました。
ピルの副作用への不安を感じる方もいますが、その多くは体がホルモンバランスの変化に慣れるまでの2〜3ヶ月で落ち着くことがある一時的なマイナートラブルです。
- 飲み始めの不調は2〜3ヶ月で落ち着くことがある
- 血栓症の初期症状が見られたら早めに受診する
- つらいときは我慢せず、ピルの種類変更などを医師に相談する
- 生理痛の緩和などの副効用も理解し、総合的に判断する
大切なのは、吐き気や不正出血といった一時的な不調とまれに起こる血栓症のような注意が必要な副作用のサインを見極める知識を持つことです。
しかし、症状が長引いたり日常生活に支障が出たりするほどつらい場合は、我慢せず医師へ相談しましょう。
ピルには生理痛の緩和やニキビへの影響など、副効用が期待される場合もあります。
ピルの副作用に関する不安や疑問は、一人で抱え込まず、医師や薬剤師に相談しましょう。

